導入事例/実績

「互換性が高くバージョンアップでの影響も少ない」 ヤマハ発動機株式会社様の事例

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50を超えるシステムを自社開発し現場で活用してきたヤマハ発動機。今回、プロセス・IT部の皆さまに話を伺った。

ヤマハ発動機:
二輪車やバギー、電動アシスト自転車「PAS」をはじめ、船舶、ウォータービーグル、表面実装や小型産業用ロボットなどのインテリジェントマシナリー事業など幅広い事業領域をもつ。グローバルに展開しており、IT投資をいち早く行ってきた企業としても知られる。



・存在感を発揮する「顧客基点」でのモノ創り

 昨今の世界的な景気低迷により市場自体が縮小傾向にある中、ヤマハ発動機は、顧客基点のマーケティングを推進しながら販売台数を伸ばしている。伸長の秘けつは、モノ創りへのこだわりだ。
 同社は顧客ニーズに対応した商品力を強化し、全世界の市場に魅力ある商品を提供することに努めている。さらに、次世代環境技術の早期商品化に向けた施策にも取り組み、低燃費エンジンの開発や電動二輪車の市場投入、電動アシスト自転車の海外展開なども視野に入れて企業活動を行っている。このように、同社は「モノ創りで輝き・存在感を発揮し続ける企業」として、常に企業価値向上に努めているのだ。


・開発生産性・標準化に応え続ける開発ツール「PowerBuilder」

 また、IT化については早くから関心が高く、メインフレームなどを他社に先駆けて導入・運用してきた。現在メインフレームは、オープン化によって得られるメリットを重視し、UNIXをはじめとするオープンシステムやx86サーバーへの移行を既に完了している。先見の明と行動力を兼ね備えた企業ということが、この部分からも垣間見える。「PowerBuilder」の導入も早く、日本上陸して間もなくユーザーとなったという。
 「初期の導入は、10年以上前だと思います。たしか、バージョンは3でしたね」と、プロセス・IT部 IT技術戦略グループリーダー主管の山下雄三氏は当時を振り返る。 多くのツールがひしめく中、同社が「PowerBuilder」を選定したカギは、「開発生産性」や「標準化」というキーワードにあった。
 メインフレームでは、「COBOL」などのプログラム言語を使いデータを処理・蓄積するケースが多い。プログラム言語は非常に自由度が高く、現場の実態に合わせた柔軟なデータ処理・蓄積ができる。しかしその反面、開発者の技量の差などで生産性に大きく差が生じるほか、開発者の癖などが出やすいというデメリット面もある。開発者以外がコードを解析する場合、すべてのコードを追わなければならないため、保守性が低いのだ。このことはメインフレームだけではなく、オープンシステムについても同様のことがいえる。
 そこで同社は、「簡易言語」を利用し、開発生産性の向上や均質化を実現しようと展開してきた。つまり、現在主流のフレームワークを利用した開発環境をいち早く整えてきたのである。
 「直書きで開発をするのではなく、ビジネスロジックを書きやすいようなツールを推進してきました。多くのルールを決めて開発するとなると、標準化するのに大変な工数を要してしまいます。その点『PowerBuilder』は、標準化が容易で、開発生産性も高い。多くのツールを検証した結果、このツールが最適だという結論になり、導入を決めました」と、プロセス・IT部 IT技術戦略グループ主務の原子拓氏は説明する。
 当時、同社はマルチベンダー/マルチOSという環境だったという。それぞれの機器を最適配置することで、そのメリットを最大限に発揮し、利用してきたのだ。データベースについても、シングルベンダーではない。当然、それぞれのデータベースに互換性はない。これらのデータソースを連携させる際、データベースごとにアダプタを開発し連携させる必要がある。
 「PowerBuilder」は、多くのデータベースに対応しており、アダプタを個別に開発しなくてもデータベース間の差異を埋めることができる。今後、新しいデータベースを導入したいとなった時も、「PowerBuilder」を活用していれば容易に対応できる。データベース間の溝を埋める役割も担っているのだ。


・互換性が高くバージョンアップでの影響も少ない

 同社では、すでに「PowerBuilder」で50を超えるシステムを開発し、運用している。同社の要ともいえる生産管理システムも、「PowerBuilder」で開発されているのだ。ダウンサイジングに伴い、メインフレームから書き換えたシステムも少なくないという。これも、同ツールの開発生産性の高さゆえに実現したことだろう。
 世界各国の拠点でも、「PowerBuilder」で開発したシステムが利用されているという。「一つの画面や機能を開発する際、『PowerBuilder』なら1週間程度で形になります。すでにノウハウやひな形もありますし、かなり早く開発できると思います。技術者も、順調に育成できています」と、プロセス・IT部 ITアプリケーション戦略グループ 主務の山崎敏夫氏は説明する。
 山崎氏は、「PowerBuilder」のバージョンアッププロジェクトのリーダーも務めている。実は、同社は長らく「PowerBuilder Ver.7」のままバージョンを凍結し、利用してきた。バージョンアップを実施するには、これまで開発してきたシステムが稼働するかどうかを検証しなければならず、時間と工数がかかる。新たに行っていたWeb系の開発に注力するため、「PowerBuilder」のバージョンを凍結してきたのだ。しかし2006年に、中・長期的視点で同社システムのグランドデザインを描いた際、「PowerBuilder」のバージョンアップを決定が必要だという判断になり、実行に移している。
 「バージョンアップは、順調に進んでいます。ほかの開発ツールの場合、ライブラリがなくなっているなど互換性で問題が出る場合も多く、心配していたのですが、『PowerBuilder』は、そのようなことも少なく、スムーズに進んでいます。互換性が高いため、作り直しなどの工数をかけずに作業を進められています。課題といえば、文字コードが関連する部分ですね。日本語でのシステムに大きく影響するでしょう。そのため、この部分は海外先行で作業を進めています。オリジナルのツール内で文字コードを吸収する仕組みがあれば、助かるのですが......」と山崎氏は語る。
 今後、クライアント/サーバー環境だけではなく、クラウドやWebといった環境もさらに利用されることになる。そのような環境の変化にも、「PowerBuilder」は柔軟に対応できるよう、進化を続けている。時代の変化に柔軟に対応し、ヤマハ発動機のシステムを支える「PowerBuilder」への期待も大きい。

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