
IDE から実行した場合や、作成した EXE を開発端末で実行した場合はアプリケーションが起動できるが、クライアントの端末に配布した場合には起動できない。
主に、以下の原因が考えられます。
PowerBuilder アプリケーションの実行に必要となるランタイムファイルが端末にインストールされていない、または不足している場合、アプリケーションは起動できません。
クライアントにインストール済みの PowerBuilder ランタイムを EXE ファイルが参照できない場合、起動に失敗します。
配布したアプリケーションと、PowerBuilder ランタイムのプラットフォーム (32-bit/64-bit) が異なっている場合、アプリケーションはランタイムを参照することができません。
PowerBuilder ランタイムをクライアント端末にインストールします。インストールには 2 つの方法があります。
PowerBuilder IDE とともに開発環境にインストールされている「ランタイム パッケージャ」は、PowerBuilder ランタイムをパッケージ化したインストーラー (msi) を作成することができます。このインストーラーをクライアント端末で実行してランタイムをインストールします。
ランタイム パッケージャは、開発したアプリケーションの実行に必要となるデータベースインターフェイスや各種コンポーネントのランタイムをダイアログから選択し、インストーラーに含めることができます。また、配布したアプリケーションに合わせて 32-bit/64-bit を選択します。
このツールは Windows メニューの [Appeon PowerBuilder xxxx] – [PowerBuilder ランタイムパッケージャ xxxx] から実行することができます。
なお、作成されたインストーラーを実行するためには Visual C++ ランタイムが必要です。
ランタイム パッケージャを利用せず、開発端末にインストールされているランタイムファイルを直接コピーしてクライアントに配布します。
デフォルトでは PowerBuilder ランタイムは開発環境の以下のディレクトリにインストールされています。
32-bit用: C:\Program Files (x86)\Appeon\Common\PowerBuilder\Runtime xx.x.x.xxxx
64-bit用: C:\Program Files (x86)\Appeon\Common\PowerBuilder\Runtime xx.x.x.xxxx\x64
必要となるランタイムは各バージョンのマニュアルを参照し、不足のないように配布してください。
[2019 R3] PowerBuilder runtime files – List of runtime files
[2022 R3] PowerBuilder runtime files – List of runtime files
ランタイムファイルが参照できるようにファイルの位置や設定ファイルの変更等を行ってください。PowerBuilder アプリケーションは実行時に以下のいずれかに配置されたランタイムを参照します。
PowerBuilder 2019 R3 以降のバージョンでは、配布の実行時に EXE ファイルと同じ名前の XML ファイルが生成され、このファイルを EXE ファイルとともにクライアントに配布することで、記述されたパスに配置されたランタイムがアプリケーションの起動の際に参照されます。
デフォルトでは、このファイルには開発環境にインストールされているランタイムのパス (プロジェクトを作成した時に IDE が参照しているランタイムのバージョン) が設定されているため、適宜、実行環境のランタイムのディレクトリを設定してください。
XML ファイルの内容
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<Application>
<RuntimePath>C:\Program Files (x86)\Appeon\Common\PowerBuilder\Runtime 22.2.0.3418</RuntimePath>
</Application>
EXE ファイルと同じフォルダー内に PowerBuilder ランタイムを配置します。EXE を起動する際、同じフォルダーに XML ファイルが存在する場合はそちらが優先されるため、XML ファイルを配布しないよう注意してください。
XML ファイルが存在せず、EXE と同じディレクトリにもランタイムを配置していない場合、OS の環境変数 PATH に登録されたディレクトリを参照します。
なお、ランタイム パッケージャで作成したインストーラーを使用してランタイムをインストールした場合でも、そのインストール先は PATH には登録されません。
アプリケーションを 32-bit として配布した場合は 32-bit 用のランタイムを、64-bit として配布した場合は 64-bit 用のランタイムを配布してください。アプリケーションのプラットフォームは、配布に使用したプロジェクトの [全般] タブにあるコード生成オプションの「プラットフォーム」で確認できます。

PowerBuilder ランタイムを「ランタイム パッケージャ」を使用してインストーラーで配布する場合は、ダイアログの「PowerBuilder 32ビットコンポーネント」または「PowerBuilder 64ビットコンポーネント」のどちらかを、アプリケーションに合わせて選択してインストーラーを作成してください。

ランタイムファイルを開発環境からコピーしてランタイムを配布する場合は、対応方法「1. PowerBuilder ランタイムがインストールされていない場合」の「開発環境から必要なランタイムを選別してクライアント端末にコピーする」を参照し、アプリケーションのプラットフォームに合わせて 32-bit 用または 64-bit 用のどちらかのディレクトリからランタイムをコピーして配布してください。