皆様は現在Appeon PowerBuilderのどのバージョンをご利用でしょうか?PowerBuilder Japan Portalの公式Xやメールマガジン『PowerBuilder News』でも情報発信されていましたが、PowerBuilder 日本語版の初めてのLTS(Long-Term Support)バージョンとなっていました2017 R3が今月2025年7月31日にEOLを迎えます。
Appeon PowerBuilder のメーカーサポート期間(EOMMやEOL)については、Appeon.comの『Product Availability Matrix』で下記の通り確認することが可能です。
Windows10サポートバージョンということで2018年9月10日のリリース以来ご愛顧いただいていたPowerBuilder 2017 R3 日本語版は、今後Windows11をサポートするPowerBuilder 2022 R3 日本語版へとバトンタッチ!ということで、今回はPowerBuilder 2017 R3 日本語版からPowerBuilder 2022 R3 日本語版へのマイグレーションに関する情報をご紹介したいと思います。
ところで、Appeon PowerBuilderはEOLを迎えたバージョンであっても有効なサブスクリプションライセンスがあれば引き続き使用することができるようになっています。少し見つけにくいかもしれませんが、Appeon.comの『User Center』のダウンロードページに『Download Offline Installer』というページリンクがありますので、EOLを迎えたAppeon PowerBuilderのバージョンについてはそちらをご確認いただけましたら幸いです。
さて、それではPowerBuilder 2017 R3 日本語版からPowerBuilder 2022 R3 日本語版へのマイグレーションについて見ていきましょう!マイグレーションの基本的な流れはこれまでと変わりありません。まずはPowerBuilderのマイグレーション機能を使い、PowerBuilder 2017 R3 日本語版のソースをPowerBuilder 2022 R3 日本語版で開いて編集できるようにします。その後、自動で修正されない非互換部分に対応していく流れとなります。テストをしていく中で顕在化する非互換もあるかもしれませんので、もし何かあればその都度臨機応変に対応していきましょう。具体的なマイグレーション方法とバージョン間の非互換情報については『マイグレーション手順書』に記載がありますので、予めご確認いただくとよいかと思います。
PowerBuilder 2017 R3 日本語版とPowerBuilder 2022 R3 日本語版の非互換はそれほど多くないようですが、例えば『マイグレーション手順書』の50ページに記載のある『ウィンドウサイズについて』は、アプリケーションに該当箇所がある場合は注意が必要です。また、PowerBuilderのマイグレーションに合わせてWindows OSのバージョンアップがある場合、52ページの『OS の変更に関して』の注意点が参考になるかと思いますので、こちらの資料はぜひマイグレーション前に一通りお目通しいただくことをオススメいたします!
ところで、マイグレーションを行う際にアプリケーションの機能を追加したり強化したりして、アプリケーションの利便性や価値を向上させることは多くの案件でよく見られることです。PowerBuilder 2017 R3 日本語版からPowerBuilder 2022 R3 日本語版にマイグレーションすることで、どのような機能を新たに使用することができるようになっているのかをここで少しだけご紹介します。
Windows11などの最新環境対応
UI テーマ
リボンメニュー
新しい配布方法
Web API生成
新しいPowerServerとの連携
まずは以上ですが、この他にもPowerBuilder 2022 R3 日本語版は新しい機能や強化された機能がたくさんあります。PowerBuilder 2022 R3 日本語版の新機能やインストールの際の注意点、評価版や研修、学習用コンテンツなどに関するお役立ち情報を『PowerBuilder 2022 R3 日本語版 お役立ち情報(2024年11月)』でまとめていますので、もしよろしければご参照ください。
PowerBuilderのマイグレーションは、現バージョンと新バージョンの非互換情報を確認し、評価版などを利用しながらある程度の工数を算出、さらに機能追加、機能強化などがあればその仕様設計や工数算出が必要となります。また、PowerBuilderのマイグレーションにはOSやDBのバージョンアップが関連付けられていることが多いかと思いますので、全体の計画の中でPowerBuilderのマイグレーションをどのようにスケジュールするのかも検討が必要になってくるかと思います。そう考えると、年度毎に計画を立て、BCPの重要な役割を担っているシステム部門の方々の役割は非常に重要と言えるかと思います。
Appeon PowerBuilder間のマイグレーションは比較的容易というお声をお客様からお伺いしていますが、もし何かお困り事などがありましたら、ぜひテクニカルサポートやマイグレーションサービスなどをご活用いただけましたら幸いですので、まずはお問い合わせいただけましたら幸いです。