
最近、PowerBuilderのユーザ様から「今後はクラウド環境を利用していきたい」といったご要望や「データベースとクライアントマシンとの直接接続をなんとかしたい」といったご相談をいただくことが多く、『PowerServer 2022 R3』へのお問い合わせが増えています。今回はそんな『PowerServer 2022 R3』についてお役立ち情報をまとめてご紹介しますので、ぜひご参考にしていただけましたら幸いです。
※当コンテンツは2025年11月掲載時点の情報となります。閲覧時点で変更されている場合がありますので詳細はお問い合わせください。
■PowerServer 2022 R3 はどんな製品なの?
まずはなんといってもここが重要ですよね。PowerServer 2022 R3はPowerBuilderのクライアントサーバ型のアプリケーションを『デスクトップクラウドアプリケーション』へと進化させることのできる製品です。PowerBuilderのアプリケーションの動作はそのままに、クライアントマシンへの自動配布機能を備えています。また、データベース接続部分をWeb API化し、Web APIサーバに配置することで、データベース接続を三層構造化できます。
エンドユーザはデスクトップ上に生成されるアプリケーションのショートカットアイコンやURLを直接ブラウザに入力することでPowerBuilderアプリケーションを起動できます。また、データベースとのやり取りはWeb APIが配布されているWeb APIサーバ経由で行われますので、クライアントマシンから直接データベースに接続する必要はなくなります。
エンドユーザはシステム構成が変わったことを気にすることなくアプリケーションをこれまでと同じように、しかも常に最新の状態で使用することができ、さらにシステム管理者側のアプリケーション配布作業の負担は軽減され、よりセキュアな環境でのデータベース運用が可能になります。下記製品ページでは分かりやすいシステム構成図を掲載していますので、ぜひご参照いただけましたら幸いです。
■どんな環境をサポートしているの?
続いて気になるのは、どのような環境をサポートしている製品なのかということではないでしょうか。PowerServer 2022 R3はこれまでのPowerServer同様、開発環境ではPowerBuilderを使用します。そのため、開発環境についてはPowerServer 2022 R3と連携するPowerBuilder 2022 R3のサポート環境を確認すればよいこととなりますが、本番環境の方はどうでしょうか。アプリケーションの自動配布のためのサーバ、Web APIを配布するためのサーバと、サポート環境の情報を公開していますので、こちらもご参照いただけましたら幸いです。
■価格はいくらなの?
次に気になるのは、おそらく製品の価格ではないでしょうか。PowerServer 2022 R3を利用するためには、開発環境としてPowerBuilderの『CloudProエディション』のライセンスが必要になります。また、本番環境としてはPowerServerのライセンスが必要となりますが、PowerServerのライセンスは『サブスクリプション(年間)』と『パーペチュアル(永続)』の2種類があります。『サブスクリプション(年間)』ではライセンスと製品保守(バグ修正されたMR版や最新バージョンを入手する権利)がセットになった年間契約となっています。一方『パーペチュアル(永続)』はライセンスと製品保守が別々となっていて、ライセンスは初年度のみ費用のかかる買い切り型の永続ライセンス、製品保守は毎年更新の年間契約となっています。詳しくは下記価格ページをご参照いただければと思いますが、ページ内にリンクのあるPDF版の価格表がシンプルで見やすいかもしれません。
■評価版はあるの?
最後に、評価版のご紹介です。「PowerServer 2022 R3の良さは分かったけれど、最初から製品版を購入してもよいかどうか・・・」そんなお客様はまずは評価版をご利用ください。PowerBuilderの評価版は『CloudProエディション』として提供されており、PowerServerを検証できるようになっています(評価版のご利用可能期間は『申請』から30日間となり、オンライン環境でのご利用が前提となります)。また、PowerServerの検証方法について分かりやすく解説したテクニカルブログもありますので、ぜひご参照ください。そしてもし検証中に調べても分からないことなどがありましたら、別途有償にはなりますが技術お問い合わせサポートがありますので、ぜひこちらもご活用いただけましたら幸いです。
以上、いかがでしたでしょうか。実際にお客様にPowerServer 2022 R3のご案内をさせていただくと「想像していたよりも簡単そうだな」、「今利用している仮想環境の費用と比べるとコスト面でもPowerServerの方がいいかも」といったお声をお伺いします。上記をご参照の上、もし何かご不明な点やご要望などがありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせいただけましたら幸いです。